忍者ブログ
HOME   »  twitter300字SS
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
1

2024 .03.19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

まさか氷点下の川に足を突っ込む羽目になるとは思わなかった。前日に見ていたテレビ番組が悪いといえば悪いが、なぜそういう発想に至るのかは全くわからない。子供って怖い。その日のお出かけはキャンセルして、幼魚を風呂に叩き込んだ。
「みかん。あのね、川はスケートリンクじゃない」
「でもこおってた……」
「スケートリンクは割れない」
フィギュアスケートの世界大会を見ていたのだ。そして今、お出かけ途中の幼魚が唐突に凍った川に走っていったかと思うと、滑ろうと試みて氷を割って落ちたのだ。深くなくてよかった。
「……スケートしたいの?」
「あんね、おなかでつーってやったら」
「うーん冷たいだけだと思う」
「そっかあ……」



題名:すべれない
ジャンル:オリジナル


氷菓食べたい幼魚と氷割ってどっかに落ちる幼魚とで迷った結果です。
このあとたぶんアイス食った。
PR
「リブラ」
誰が描いたかどうかも定かでない絵だった。
ただ、その絵を買ってきたときの奴の顔はよく覚えているし、ボロクソ言ったこともよく覚えている。田舎者はそれだから駄目なんだとか言ったら、別の仲間も似たような絵を買っていたので、田舎者という単語は男どもにすげ替えられた。
「ん」
「どうする、これ」
クラトカヤには理解できない。曰くで大変すごい絵だとか言う話だったが、悪趣味にしか思えなかった。うまいこと言いくるめられて財布を開いたのだろう馬鹿は、もういない。
「……俺は二つ目は要らないな」
「わたしだって要らん」
悪趣味だ。こんな絵を遺される身にもなってほしいし、彼亡き今、下手に捨てるわけにもいかないのだ。



題名:ハイセンスな絵画
ジャンル:二次創作(ドブネズミ達のハローワールド)

ドブハロお疲れ様でした
11月の祭りでハイセンスな絵画を買わされたPCが今日(4月の冒険)で死んだのでなんか追悼みたいになっちゃったんだけど全力で守りに行った(スキルで)らそれ2枚貫通されウアアアーーーーーーーーー許さねえーーーーーーーーーーーーーー
「そうだ。水族館のいいところは何てったっていつ来ても涼しい。日が差さない。日が差さないんだ!!」
「リンジー落ち着いて?」
熱弁する声をバックに、タカミネは暑さへの恨みをまな板に叩きつけていた。つまり人魚用につみれを作っている。
「暑くない」
「そうだね」
「もうとにかく最高だと思うね!夏休みはウェルカムアルカールカ」
「お前こないだ夏休みは滅べとか言ってたじゃん繁忙期で」
鯖の内臓を包丁を使わず手だけで引き抜いている隣のリンジーは、果たしてどうしてしまったのか。ちょうどよく通りすがった後輩に問う。
「ああ。リンジーさんの部屋のエアコン壊れたって」
「何それ超辛そうー」
「ぶっ殺すぞ!!」
叫び声がひとつ落ちた。



題名:アクアリウムは日が差さない
ジャンル:オリジナル
鯖の内臓を素手で取る技能、かつて(実習で)数日だけものにしてました。のでこいつらもできるんだと思うし何なら熟練だよね
夏はクソ暑いですねという話。アルカールカ水族館の飼育員野郎3人の扱いやすさが高すぎるんだ
布団から出てこない。そんな相手を見やって、ハービヒトはただ唸るしかなかった。
「のるたんちょっと。ノルンミース」
「……うっせえ……」
くぐもった死ぬほど不機嫌そうな声が布団の中からする。生存確認はできた。セーフ。
「ねー俺言ったじゃん今日外で飯食おうなってさー!……俺の話聞いてるー?」
「聞いてない」
「聞いて」
さてどうしたものか。布団を剥ぐと後が面倒なのだ。
「のるたん今日俺の奢りだよ」
「マジ?」
反応は恐ろしく早かった。さらに言えば、寝間着を想定していた相手は普通に服を着ている。やられた。
「おいおま」
「奢りだろ?さっき言ったよな?」
「うわー最低だなお前!!」
してやったりの顔に、肩をすくめる他なかった。



題名:『帆張りの船』二階にて
ジャンル:オリジナル
この人たち好きですね?って言われたら開き直ってそうだよするしかない。
BLACK TEA CONQUESTという定期ゲームでアクリルガラス派生の日記(まあ要は連載)を書いてまして、そこのキャラ二人です。
そこのキャラというか日記読めば誰だかめちゃくちゃ分かるんでなんかそっちもよろしくお願いします(マ)

まよなかラボラトリーアルカールカ分室

そこにいるのは、声で人を殺す魚だ。その幼体だ。
盆に帰ってきたきょうだいたちの子供と戯れている姿を見ながら、タカミネは取り繕った笑顔で親類の輪の中にいる。そうだと知れたらこの中の何人が罵倒の声を投げつけてくるか、考えたくもない。
「ああーーーー!!」
そんな考えを打ち消すのもまた、幼魚のギャン泣きする声だった。
「うわ何、みかん何したの」
「あーーやだーーーみかんの……みかんのぬいぐるみ……」
見た目は同世代の弟の娘が握っていた、アニメキャラのぬいぐるみが発端らしい。
「あれはお前のじゃない」
「みかんもほしい」
「今度な」
「やだーーーー!!」
「やだーじゃねえ!!」
まだまだ平和そうだったので、考えるのをやめた。


題名:平和なこえであれ
ジャンル:オリジナル
おっさん少女アンソロに投げたおっさんと幼女(幼魚)、愉快(?)な日常編
その鳴き声が平和なものでありますようにと願ってやまないおっさんと、そんなのクソどうでもいい幼魚です。
タカミネは人魚の声には痛い目見ているので(アクリルガラスのくもりをよろしくな!!)思うところも大きいみたい。
プロフィール
HN:
紙箱みど
性別:
非公開
P R

Page Top
CALENDaR 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31